学生インタビュー

「はじめまして」で始まったマッチングイベント、敗者復活戦を経てグランプリになった物語をご紹介!

初代グランプリK-MIXインタビュー!

2021年に開催されたSTORIES初回大会。グランプリに輝いたのはK-MIXという当時大学1,2年生の女子大生チームだった。実は彼女たちは1人でSTORIESにプレエントリーし、マッチングイベントで結成されたチーム。一度も会ったことがないまま予選大会に参戦し、予選敗退。しかしそこから敗者復活戦で勝ち上がり、決勝大会では強豪チームを打ち倒してグランプリに輝いた。STORIESという大会のコンセプトを体現してみせたのだった。意識高くなく、1人参加でも戦っていけるー。そんなドラマを作ってくれたK-MIXのインタビューをお届けする。

(取材・執筆:羽田啓一郎)*このインタビュー記事は、2022年4月末時点の情報です
★K-MIXが決勝大会で使ったスライドはプレエントリー者限定で公開中!少しでも興味があればまずはプレエントリーを!

他大の友達がほしくて、最初からマッチング狙いだった

大学2年生の春休みに手持ち無沙汰でSTORIESに参加した三澤さん

羽田:改めましてみなさんおめでとうございます!今回は初代グランプリということで、奇跡の物語を作ってくれたみなさんの声をお届けしたいと思っています。まず、STORIES参加のきっかけを1人ずつ教えてもらえますか?

三澤:私は当時は大学2年生だったんですけど、春休みに手持ち無沙汰だから何かしたいなと思って長期インターンを探していたんです。でもなんか合わないなーと思ってて。社会人になったらずっと働くからインターンじゃなくても、、と思ったんですよね。大学生だからもっと自由なものがやりたいなって。それでたまたまSTORIESを見つけて、私、商学部なのでビジネスを実践的に考えてみたいなと思って踏み切ってみようと思ったんです。

岡田:私も結構似てますね。私も三澤さんと同じ当時2年生で春休み暇していたんですが、周りが意識高い子多くて、就活をもう始めてる子も多くて、それで私も何かやりたいなと思っていたんです。思い返せばいろいろ考えたり形にする機会がなかったなと思って、それでSTORIES出てみようかなと。

山口:私は当時大学1年生で、別のビジコンに誘われたことがあったのですがちょっと怖気付いちゃって出なかったんです。でも企画して何かする、ということは元々好きだったので初心者向けのビジコンを探していたらSTORIESを見つけて。1人でも参加できるって書いてあったから、知らない人と組んでやったら面白そうだなって。

美大1年生ながらもSTORIESにチャレンジした山口さん

羽田:みなさん1人でプレエントリーされてマッチングイベントで出会った形ですが、誰か友達誘ったりしなかったんですか?

岡田:私は最初から友達誘うつもりは全くなかったですね。ビジコンに出る、と友達に言いたくなかったし。

三澤:私、大学入ってからずっとオンラインだったから友達いなくて(笑)。お煎茶サークルは入ってたけど、ビジコン出るぞ!みたいなノリじゃなく。。

山口:私も同じですね。私は美大なのでビジコンに興味持つ子も少ないし、美術とは関係ない友達が欲しいなとも思っていたので、最初からマッチング狙いでした。

羽田:なるほどー。それでマッチングイベントで出会った、と。最初、緊張しませんでした?

岡田:まあ最初は・・・。オンラインだと距離感難しいですしね。それは学校の授業でも同じですが。

三澤:だからずっとビジコンの話するわけじゃなくて、最初はプライベートの話とかたくさんしてましたね。雑談7割、ビジコン話を3割くらい、でした。

山口:私だけ1年生だったのですが、敬語じゃなくていいと言ってもらってたのですが、そうはいっても、、、と最初は思ってましたね。割とずっとぎこちなかったです。あと、連絡はずっとDiscord使ってました。予選で負けた時にLINEに残り続けるのが嫌で(笑)。

三澤:でもそんな感じで進めていくうちに打ち解けて、今ではちゃんと仲良しです(笑)。

総合力が勝負となる予選は敗退!

就活を始める周りに囚われず、何かを形にするためにSTORIESに参加した岡田さん

羽田:K-MIXって予選の時からしっかりとしたビジネスプラン作っててすごいなと思ったんですよね。はじめましての状態から2週間でよくあそこまで作れましたね。

三澤:3人とも女子でGirlsブロックで出場してたから、女子っぽいアイデアがいいよね、とは話してて、割と最初の頃からコスメのサブスクモデルで考え始めたんですよね。

岡田:2日に1回はmtgしてたよね。最低でも1時間。時間はなかったけど楽しかったな。

羽田:実は予選大会のビジネスプレゼンはK-MIXは圧倒的に評価高かったんですよ。ダントツ高得点でした。でも、時事問題がボロボロで予選敗退という。。予選大会は総合得点で競いますからね。

山口:時事問題、1問しか正解しなかったですからね・・・。予選は楽しかったですけどね・・・。

羽田:予選は他チームのプレゼン見てどう思いましたか?

三澤:ビジネスアイデアというよりプレゼンの仕方がみんなすごくて驚きましたね。私たち、何者でもない普通の女子大生だったので、自己紹介とかするつもりもなかったんですが、みんな自己紹介をちゃんとしてて驚いた記憶があります。

岡田:まあ、予選は残念な結果でしたけど、時事問題やロジカルシンキング、スライド作成の問題もあってすごく楽しかった。だから敗者復活も出ようよってすぐなって。敗者復活戦までが期間がタイトで一番しんどかったですね。敗者復活で無事に復活できてよかったですけども。

羽田:敗者復活はビジネスプレゼンだけだからK-MIXの強さが際立ってましたね。しかし折角復活したのだから、決勝大会は優勝目指すぞ!みたいなノリだったんじゃないですか?

三澤:え、特にそんな感じではなかったです(笑)。何か賞は欲しかったので、三位には入りたい!と思ってましたけど。

羽田:あら、そうなんですね。。

岡田:意識高すぎないビジコンがSTORIESだと思ってたので。でも、決勝大会に進むファイナリストたちがみんなすごそうでびっくりしました・・・。

レベルが違った決勝大会。一連の体験で得たものとは?

当時の裏話に笑い声が止まりませんでした

山口:そう!決勝大会のページが公開されてファイナリスト一覧見たら、学歴高い大学ばかりで驚きました。実際、決勝当日になって各チームが自己紹介した時もなんかみんなすごそうな経歴の人たちばかりで。。話が違う、と思いましたね。

羽田:あくまで結果論ですけどね・・・。でも、その中でも圧倒的に普通だった皆さんが最終的には勝ったわけです。実を言うと、決勝でグランプリをK-MIXにするのは審査員満場一致でしたよ。すぐ決まりました。2位3位をどこにするかは紛糾したんですが。

三澤:いやー実際、予選大会に比べると決勝大会はみんなレベルが高くてびっくりしました。でも私たちはとにかく当事者意識を大事にしてプランを考えていて、それが良かったのかもしれません。自分だったらこのサービスを使うか、をとことんまで考えていましたからね。

岡田:決勝大会トップバッターのチームのクオリティが凄かったのに、審査員の方の質疑応答の追求がエグくてあれでかなりやばいと思っていたんです。「やばい、私たちもあんなに詰められるの・・?」って。多分、他のチームも冷や汗かいてたと思いますが(笑)。でも、私たちのプレゼンはそこまで詰められなかったんですよね。だから興味持たれてないのかなあと思っていたんです。

山口:でも私たちは質疑応答対策は事前にしっかりしていて、ある程度ちゃんと対応できたなとは思っています。逆に、「これを突っ込まれたら終わる」と思っていたアイデアの弱点は突っ込まれなかった(笑)。

三澤:私、どうしても抜けられない用事があったから決勝のプレゼンはスタバでやったんですよ。スタバで本気プレゼンしたのでまあまあ恥ずかしかったですが、そんなこと言ってられない。

岡田:そうそう、決勝の前日はほぼ徹夜で、早朝の4時まで準備してたんですよね。zoom繋いで。そしたら山口さん寝落ちしちゃって。途中からいくら声かけても反応が返ってこない(笑)。

山口:その節は・・・。三澤さんがスタバプレゼンなら、私は家で寝起きでプレゼンに臨みました。プレゼンはちゃんとやり切りましたが、下半身はパジャマでしたからね。

まるで昔から友達のような雰囲気

羽田:いい感じで緊張感がないところがK-MIXのいいところですね。さて、今回みなさんはじめてビジネスコンテストに挑戦したわけですが、実際に参加してみてどうだったか、所感をいただけますか?

三澤:絶対に出て間違いじゃなかったと思っています。コロナ禍じゃなくても、普通に大学に通っているだけでは絶対に出会うことなかった人と出会えたのが財産です。そして、自分と周りの力を比べることができたのもいい経験でした。私は商学部ですが座学ばかりで、ビジネスを実践で考えることってなかったんですが、今回やってみてすごく楽しかったです。私はこれから24卒として就職活動ですが、企画職とかもいいなと思えるようになりました。

山口:世の中には日の目を見ないで終わったサービスがたくさんあるんだろうなあと、今回やってみて気づきましたね。何故それが世の中に出なかったのか、どうすればそれが出せる仕組みになるのか、と考えるきっかけになりました。今回、自分たちでビジネスを考えてみて、日常生活でサービスを見る目が変わって楽しくなりました。そして、自分の良い部分、足りない部分が少し見えてきたので、今はできることを増やす期間に当てたいなと思っています。

岡田:将来の就活とかも全然考えてなかったんですが、一つの自信が持てたことが大きかったですね。人と一緒に考えたり他の人の視点を得ながら企画をブラッシュアップしていくプロセスが自分は好きなんだな、と気づけました。これまでは、将来就職するなら大企業がいいなと漠然と思っていたけど、自分がやった仕事の手応えが得られるベンチャーとかもいいなと思えるようになりましたね。

共に一つの壁を乗り越えた仲間の絆は固い

羽田:いやいや、ありがとうございます。結果論ですが、マッチングから結成され、予選敗退し、決勝ではどこよりも意識が高くない皆さんが優勝したのは本当にドラマチックだなと思います。STORIESはまた今後も開催していくのですが、どんな人に参加してほしいですか?

山口:ビジネスのこと何も知らなくても結果を残すことができるって私たちが証明しました。なので、ちょっと興味あるな、という人は取り合えず参加してみるか位でいいと思います。あまり今までの自分にこだわらず、フラットにやってみるといいんじゃないかなと思いますね。

岡田:そうですね、逆にビジネスのこと知らない人の方が自分が欲しいと思えるものを作れるかもしれません。変にビジネス知識が多い人だと理屈はわかるけどそれって本当に欲しい?というものになっちゃう可能性もあるので。

三澤:うん、ビジコンビジコン!と思ってる人より普通の人の方が面白いものができるかも。ビジネスのことが分かりきってないからこそ出てくるひらめきがあると思います。自分たちがほしいなと素直に思えるもの、感覚を大切にしてほしいですね。

羽田:みなさんのこれからにも期待しています。ありがとうございました!!

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