学生インタビュー

大学のサークル仲間で3位入賞、catch-upインタビュー!

STORIES第一回大会で3位入賞を果たした一橋大学チーム「catch-up」。同大学の広告研究会「HASC」のメンバーで結成されたチームだ。
リーダーの児玉さんは大学生ビジコン「KING」を主催する学生団体にも所属し、ビジコンを主催する側も経験しているという。一見ビジコン常連のように思えるこのチームは一体どんなメンバーなのか?catch-upメンバーを取材した。

(取材・執筆:羽田啓一郎)*このインタビュー記事は、2022年5月時点の情報です
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実はビジコン初参加が大半!catch-upメンバーがビジコンに出たワケ

左から中川さん、湯淺さん、渡邊さん、児玉さん


羽田:改めまして今日はよろしくお願いします!

4人:よろしくお願いします!

羽田:みなさんは一橋大学の広告研究会のメンバーということですが、どんな活動をしているサークルなのでしょうか。

児玉:私たちHASCはヒトツマミという一橋大学学生向けのメディアを運営しているのですが、それ以外は基本的にみんながやりたいことをやるサークル、という団体です。履修情報サイトやサークル情報のサイト、フリーマガジンなども制作しています。

羽田:メディアを多数手がけているサークル、ということでしょうか。

児玉:いえ、それだけではなくて本当にいろんなことやってます。例えばエクストリーム登校。これは希望者みんなで早朝集合し、高尾山に登山して、それから1限に出る、という活動です。

羽田:・・・それって何か意味あるんですか?

児玉:ないですね(キッパリ)。でもそういう取組みを面白いな、と思った人が自由に参加するスタイルの団体なので本当に自由です。団員は現在60名程度います。新歓で入る人はあんまりいないんですけど、口コミで徐々に広がっていく、という感じですね。1年間中入れる団体なので、もしこれを読んでる一橋の学生がいたらぜひご検討ください(笑)。

羽田:なるほど、そしてその活動の一環としてSTORIESに参加した、と。

児玉:もともと、私たちの先輩が羽田さんがマイナビ時代にやってたキャリアインカレというビジコンで総合優勝してて、後輩の私たちもいろいろなビジコンに挑戦していたんです。コロナで学校が対面が一切禁止の中で、オンラインでできることを探してた時に見つけたんですよね。それで同じサークルのメンバーで出たい人いるかなと思ってサークルのLINEに投げてみたら3人の手が挙がった、と。私が当時2年生で、他のメンバーは全員1年生でした。

羽田:他のみなさんはどうして参加しようと思ったんですか?

渡邊:僕は商学部なんですけど、学んだものを演習するような感覚で参加してみました。やっぱり自分で考えてみることで学んだ理論が体、頭に染み込むんじゃないかなと。広告に興味があったのでAdfesっていう学生団体がやってるコンテストにも出場はしていましたが、ビジコン自体は今回が初めてでした。

湯淺:僕は部活とまでは言わないけど在学中にガッツリやれることをしたかったんですよね。僕は三重県の田舎出身で他に娯楽もなく大のテレビっ子で、その中でもTVCMが大好きで。それで広告に興味を持ってHASCに入ったのですが、せっかくだから他流試合もしてみようと思ってSTORIESに参加しました。僕もこれがビジコンデビュー戦です。

中川:僕の場合は2人とちょっと違ってて起業に興味があるんです。友人のお兄さんが起業してて大成功を収めてて。その人、彼女が3人いるんですよ!!あと、新しいビジネスを作るのって面白そうだなと思って起業に興味があり、それでビジコン出てみようと。僕もSTORIESがビジコンデビューです。

児玉:彼女3人(笑)。まあでも、STORIESは意識高くないビジコン、ということでビジコン未経験の人も楽しめるかなと思ったんですよね。あまりにもビジネスビジネスしすぎてるビジコンだと出る人選びますが、STORIESはきっかけとしていいかなと。

予選大会は自信満々で余裕通過。しかし決勝は・・・


羽田:意外です!みんなビジコン常連なのかと思っていました。でも同じサークルってことはもうお互いのことはわかってる状態でスタートなので、進める上では有利だったかもしれませんね。

児玉:いや、それが意外とそうでもなかったんです。4人中2人は初めましてでしたし、先ほどもお話しした通り私たちはプロジェクト単位で活動するサークルなので、この4人でやり取りが多かったわけじゃないんですよね。だからいきなりオンラインスタートだとアレかなと思って、軽く集まって雑談してチームビルディングだけしました。一回会っておけば後はいけるかなと思って、そこからはオンラインでミーティングしてましたね。

渡邊:予選まで無茶苦茶準備しましたよ。予選大会の2週間くらい前から週2,3日はプランニングしていました。

湯淺:ミーティングはずっとZoomでしたね。でも話し合いの内容は議事録をとってグループLINEで共有して見返せるようにしていました。

中川:児玉さんから参考サイトのURLがいくつか送られてきて、それでスライドの作り方とか勉強しました。2年生の児玉さんがリーダーとしてうまく仕切ってくれましたが、それ以外の役割分担は特になかったですね。スライドも原稿も全部4人で分担して作っていました。

羽田:予選大会はビジネスプレゼンだけじゃなくて時事問題なども出題される変わった形式の大会にしたんですけど、どうでした?

児玉:正直、予選大会は勝ったな、と思いましたね。第4ラウンドのビジネスプレゼンでは眉毛サロンのマッチングサイトを提案したんですけど、それも自信ありました。でもその後の決勝大会はレベル高かったですね・・・。予選は正直「こんなものか」という感じでしたが、決勝はさすが決勝大会!という感じでした。他のチームのプレゼン聞いて心折れそうになりましたもん(笑)。

渡邊:決勝大会のテーマは「あなたの不満をビジネスに」。僕らが普段どんな不満を持ってるかをばーっと出していって。予選が終わってから決勝に向けて週3,4日はmtgしてましたし、舐めてたわけじゃなかったんですが、決勝はそれでもレベル超高かったです。

中川:最初のチームのプレゼン聞いて「すげー!」って思ってたのに、審査員の質疑応答がエグくて・・・。リアルタイムの質疑応答自体、初めての経験だからめっちゃ怖かったです。僕らのプランに対する想定質問はちゃんと準備していましたけど、対策し切れてなくてしどろもどろに・・・。

湯淺:プレゼン終わって、正直3位入賞すると思ってなかったのでめちゃくちゃ嬉しかったですね。僕ら、気が抜けすぎて審査時間中、麻雀やったりそれぞれ勝手に過ごしてたくらいなので(笑)。でも、他チームのプレゼンを聞いて思ったのは、僕らは数字やリサーチが足りなかったなということです。アイデアは面白かったと思うけど、そのアイデアを支える客観情報が足りなかった。だから優勝できなかったのは納得はしています。

はじめてのビジネスコンテストで得たもの

羽田:ありがとうございます。でも楽しんでもらえたことが伺えて主催者冥利につきます。実際にビジコンに参加してみて、どんなことを得ましたか?

中川:考えてみれば僕は、アイデアを実際にアウトプットするという経験自体がなかったなと。でもSTORIESに参加してからは、ちょっとした不満がアイデアで解決できないかな、と思えるようになりました。先ほどお話しした通り、僕は起業に興味があってビジコンに参加したんですけど、実際に起業するかどうかはともかく日常生活の過ごし方が明らかに変わったなと実感しています。友達が起業を目指しているのですが、今回の経験で僕も少しはパワーアップできたので、一緒に起業目指して頑張れたらいいな、と考えています。

湯淺:僕はもともと2年生からビジコンに挑戦してみようと思っていたので、1年生からビジコン入門編のSTORIESを経験できたのはよかったなと思いました。ビジネスモデルをこれまで考えたことがなかったので、今は企業の話を聞くとどういう仕組みで利益を出しているんだろうと思えるようになりました。

渡邊:僕は元々経済に興味があったんですが数字に弱いので商学部に行ったんです。でも今回の経験で会計とか金融分野を頑張ってみようかなと思えました。苦手だったけど、やっぱり数字から逃げられないんだなーと再確認しました。あと僕、将来はヒモになりたいな、と真面目に考えてますね(笑)。

羽田:ヒモ、というのは謎ですが、みなさんそれぞれ何かを得ていただいたみたいですね。ではリーダーの児玉さんにも聞きたいんですが、児玉さんはビジコン「KING」を主催する側でもありますが、大学生にとってビジネスコンテストってどんな意味があると思いますか?

児玉:うーん、もちろん人によって参加目的も違うし楽しめる人もそうじゃない人もいるとは思いますが、別にビジネスとか起業に興味がない学生でも、集まって議論するのが好きな人は楽しめるんじゃないかなと思いますね。私も中高時代からディスカッション自体が好きで、その延長線上で販促コンペとか自分でも出ていました。スライド作る力もついて役に立ったなと実感もしているので、スキルアップもできるし興味がある人はまずは挑戦してみてほしいですね。

羽田:僕もビジコンに挑戦する学生、ずっと見てきましたが、単純に楽しかったっていう学生って本当多いんですよね。意識が高い学生のためだけのものじゃないというか。

児玉:そうですね、議論をしていると、相手の人間性とかも見えてくるんですよ。もちろん、人と人なので合わないこともあるし今回みたいにリーダーを務めるとみんなを引っ張る側って大変だなと改めて感じもしました。でも今回はみんな同じ方向向いてたから意見が違うことはあっても揉めたりトラブルにはならなくて最後まで戦えたし、やりきった満足感を今は抱いています。こういう経験は、他ではなかなかできないですからね。

羽田:大学生活、4年間しかないですからね。他に何も打ち込めるものがない人は挑戦していただきたいですね。本日はありがとうございました!

児玉:こちらこそありがとうございました。STORIES2、また後輩で挑戦する人が出てくるかもしれませんが、その際はよろしくお願いします!

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